立冬を迎え寒くなった京都です。昨日は久し振りに島原の太夫さんのお座敷がありました。太夫さんがご病気になられましたので暫く伺っておりませんでしたがリハビリを頑張られ、お座敷に出られるまでになられましたので私も本当に嬉しく思っております。太夫さんの舞いが終わるといつもは失礼させて頂くのですが昨日は宮川町の可愛い舞子さんが来られておりお客様も大阪から来られているということで折角なら舞子さんの舞をということになり私が舞妓さんの地方もすることになりました。「祇園小唄」を皆様が喜ばれますので「春」と「秋」を舞って頂きました。普段は芸子さんがお三味線で務められますが太夫さんの舞は箏ですので箏でさせて頂きました。「これもいいですなあ」と皆様が喜んで下さいましたのでさせて頂いて良かったと思いました。輪違屋さんへ伺うのももう長きに渡り禿(かむろ)さんをされていた女将さんの小さなお孫さんが今はもう成人され会社にお勤めされているとお聞きし、時の流れの速さに驚きました。お元気な女将さんでしたが流石にお年を重ねられ、お会いして懐かしいお話しをさせて頂きましたが裏にまわっておられました。年月は経ってもいつもの輪違屋さんのお部屋は時が止まっているかのように感じます。一人でお二階に上らせて頂いて「紅葉の間」や「傘の間」、飾られている「紅葉狩り」の名前のついた太夫さんが身につけておられた内掛けをしみじみ観ておりました。
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