ブログの説明です

京都を拠点に活動する琴奏者・島崎春美のブログです。生徒さまへのご指導の他にも、各種パーティー、結婚披露宴への出張演奏を行っております。築110年の京町家「筝春庵(soushunan)」での1日お琴体験レッスンも行っています。母、錦綾子とともに「琴綾会」を主催、京都池坊「こころホール」にて生徒さんと演奏会を開いています。世界遺産・下鴨神社 専属演奏家、輪違屋・島原太夫 専属演奏家。ギターとのDuoをはじめとするジャズユニットMETIAにて、ドラムや尺八との和洋折衷セッションも行います。

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2013年3月29日金曜日

京都 琴(箏)教室だより (おチビちゃん達と)

少し桜の花が咲いてきた京都です。5月に家の会がありますのでお稽古をしている毎日ですが、先週は小さい子供を連れて夫々来てくれまして賑やかになりました。春休みということもあり幼稚園もお休みですので5歳のお兄ちゃんと2歳の女の子と3人です。2曲お稽古しますので大丈夫かなと思っていましたが最初はおとなしく絵本を読んでいました。が、当然それだけで待てる訳も無く暫くしたらこそこそと探検?します。隣の部屋をのぞいてみたり色々しています。結局見張りながらワイワイ隣で走ったり?して何とか終わりまで待っていてくれました。「ふすまを蹴ったらダメよー、」「壁にもたれたらダメよー」「階段は危ないから出たらダメよー」お稽古しながら声掛けしつつ弾きます。いよいよ手持ちぶさたの様子になってきましたのでイチゴの飴をあげておとなしくいてもらいます。もう少しというところで又、危なく?なりそうです。今度はあられをあげてと。すると2歳の子が泣きそうな顔で「お母さーん」と言うので何だろうと尋ねたらアメをお口に入れていたところへ、今度はあられを頬張ったのでヘンな味になってしまったんです。あらあら大変、でもアメを口から出したらもうニッコリ、お兄ちゃんと仲良くあられを食べながらご機嫌にしていてくれました。やれやれ。次の日は2歳の男の子が伊賀上野からお父さんも一緒に。次の日は11ヶ月の男の子がこれもお父さんと一緒に大阪市から皆、遠路はるばる来てくれて楽しい我が家となりました。皆、お母さんとなり一生懸命子育てをしています。私も昔はこうして娘を連れてお稽古に行ったりしていたなあと懐かしくなりました。皆がベビーシッターを家にいてもらえる状況ではありません。ワイワイ言いながらも、こうして音楽に触れてくれることが私の一番の喜びです。チビちゃん達も音楽が好きになるといいね。

2013年3月23日土曜日

京都 琴(箏)だより (Soushunanお琴体験)


東京は桜も見頃の様ですね。今年の京都はまだ寒くて桜という感じがしませんでしたが春の到来を実感します。さて隣りの町家「箏春庵」でMeetUskyotoからご依頼の外国からのお客様が来られて「お琴体験」をして頂きました。京大生の方がガイドをして下さり町家までお客様を連れて来て下さったり通訳をして下さったりと助けて頂きました。 おとといは シンガポールからの18歳の可愛い女の子と見学のお母さん、今日はイギリスからの音楽好きな男の方でした。私も色々な方にご指導してきましたが今回のお二人は本当に音感の良い方で感心しました。今日はお稽古が朝からずっとありましたので母がみさせて頂きましたが体験の最後の方にお顔だししたところ丁度最後にもう1回「さくら」を弾かれるところで母と合奏されておりましたが、とても上手に弾かれました。女の子の方は最初に弾き方と楽譜の説明をして初めて弾いてもらいましたが一度も間違えずにパーフェクトな演奏をされましたので、びっくりしました。こんなに上手に弾けたのなら続けられたら本当に上手になられることでしょう。ずっと弾いて欲しいなあと思いました。髪を少し、綺麗なブルーに染めてメガネのフレームと同じ色にされていてオシャレな女の子です。体験後にお母様も一緒に楽しくお話しして、すっかり仲良しになりました。シンガポールに行った時のことを話していたら今度是非又、いらして下さい、とご丁寧にお名刺を頂き来られるようならウチへ来て下さいとご親切に言って下さいました。私の演奏も聴いて頂いて喜んで下さり、まるでずっと前からのお友達の様にずっとお話しがつきませんでした。遠い国から京都へ来られて、このようにしてご縁が出来ることを感謝します。古い町家もとても気に入って下さいました。今は亡きこの家に暮らしていた祖母や叔母が喜んでいるだろうな、良かったなあと思いました。

2013年3月21日木曜日

京都 琴(箏)だより (Soushunan)

先日、東京から隣りの町家「箏春庵」のHPを立ち上げる為に娘の友人の男の子達3人が京都へ来てくれました。偶然同じ大学だったのですが3人は院に行き今は夫々のお仕事をされています。建築学科の一人は復興の街造りの行政の仕事で現在は仙台と東京を行き来の日々だそうですので仙台から新幹線で東京へ、それから続きで夜行バスに乗り京都へ来てくれたのです。東京からの二人は会社の仕事を終えてから金曜夜の夜行バスに乗り来ました。遠いところからわざわざ有難い事です。仕事もありますのでウチの町家へ1泊と2泊して帰られましたが、その間参考の為にと下鴨神社へ行ったり家でお琴体験などもしてくれました。日本語のHPも近く出来るということですがとりあえず、外国の方用に英語の筝春庵のHPが出来ました。今後色々と又、更新等されていくと思いますが宜しければのぞいてみて下さいませ。 http://soushunan.jp

2013年3月19日火曜日

京都 琴(箏)演奏だより (京都 披露宴お琴演奏)



 暖かな春の日が続きます。京都はそろそろ観光の車や人が増えてきました。慣れない道路を伺いつつゆっくり運転されていますのでナンバーを見たらやはり他府県からの車です。観光の若い方達の姿も多く見られます。これからはいよいよ桜のシーズンですので暫くは賑やかになりそうです。さて春のこの季節はご披露宴も多くなります。先日も下鴨神社の供御所で土曜、日曜と披露宴演奏をしました。どちらも親しい御身内の方々だけを招かれた長閑な心温まる宴でしたが新婦様が沖縄の方ということで沖縄の曲を中心にというご希望があり特に入場されます時に是非この曲をということで沖縄民謡の「かぎゃで風」という曲を弾きました。古くから伝わるこの曲はおめでたい時などに聞かれるということでしたが唄と楽器の旋律との2重奏?ですので箏一つで弾くのは、かなり厳しいものがありました。困ってしまいましたが何とか無事に終わりましてやれやれです。ご本人様始め新郎様やご家族の皆様方が大変喜んで下さいました。島唄を始め沖縄の曲を何曲か弾かせて頂きましたがそれも、とても嬉しかったと言って頂きました。遠く京都の地でのご披露宴の思い出になれば嬉しいです。5月には新婦様はお母様になられるそうですので、新しいご家族も増えていつまでもお幸せにと祈りました。

島崎春美 http://www.koto.kyoto.jp

2013年3月5日火曜日

京都 琴(箏)だより (昭和幻風景ジオラマ展)

昨日、京都高島屋のグランドホールで開かれている「山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展」を観に行って来ました。NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」オープニングのジオラマとして話題になり各地を巡回されているということで是非見てみたいなと思っていました。昭和の街並みと、そこに住む人々をテーマにした作品を創ってられる山本高樹さんですが本当に温かみのある素晴しい作品で感動しました。よくこんな小さなジオラマを創れるものだと感心させられます。「パナソニック」でなく「松下電器」の頃の時代設定ですのでご年配の方々が「懐かしいなあ」と口々に言われながらほのぼのとした作品を鑑賞されていました。身近に感じて貰いたいからガラスケースなどには入れずそのままの状態で見て欲しいということですので、本当に間近に見られます。山本さんのお人柄が感じられる様な心の通った素敵なジオラマでした。皆様も是非御覧になって下さいませ。ほわっとした温かな気持ちになれますよ。

2013年3月1日金曜日

京都 琴(箏)演奏だより (京都 宝鏡寺で太夫さんと)

今朝は家の近くにあります宝鏡寺様の本堂で島原の花扇太夫さんの奉納舞いがあり地方で行きました。宝鏡寺は「百々御所」(どどごしょ)と呼ばれた尼門跡寺院で「人形の寺」とも言われています。宮中から贈られた気品溢れるお雛様や御所人形などをこの春の時期、公開されており昨日までは東寺と同じく「京の冬の旅」の一つとして皆様を受け入れておられました。今日から4月3日までは「春の人形展」の特別の催しをなさいます。お伺いしましたところ何でも今回限りでこちらのお寺の一般公開はご辞退なさるそうですので貴重な公開となります。私は何度かこちらのお寺の特別公開の春のお雛様を見ましたが本当に多くの素晴しいお雛様やお人形の見事な展示に感心しました。今日は一般公開は12時からでしたが開催に先立ち一般から応募されました限られたお客様とお寺のご招待の方々をお迎えして11時より本堂にて特別な催しをされます。江戸期の絵師・狩野探幽筆の「秋草図」と日本画家・河股幸和筆の襖絵の本堂では最初に一絃琴の演奏が奉納され引き続き太夫さんの舞いが行なわれました。舞いの後、花扇太夫さんが太夫の説明やご自身の闘病のことなどお話しされお客様は熱心に聞かれておりました。発病後、5年ぶりに公の場で舞われましたので私も太夫さんの色々なご苦労の道程を想い感無量になりました。どうかご無理なさらず、これからもお元気でお過ごし下さる事を、又ご一緒出来ますことを心より願っております。宝鏡寺の皆様方にお心遣い頂きご丁寧にして頂きましたことを感謝致しております。

京都 琴(箏)だより (京の冬の旅 東寺 五重塔と小子房)

今日の京都は3月半ば位の暖かな気候でした。ご招待頂いていた「京の冬の旅」に行こうと急に思い立ち東寺へ行ってきました。こちらの前は車でよく通っており五重の塔はかっこいいいなあとずっと思っていましたが、近くでゆっくりと見たことがありませんでした。優れた耐震構造のこの塔の手法は今のスカイツリーにも使われているということでして、何と凄いことだなと感心しながら初層内部を見せて頂きました。東寺の中は広いですので「金堂」や「講堂」なども入りましたが金堂本尊の薬師如来のお顔がとても優しく、又講堂の不動明王が怖いお顔と思いました。敷地内にあります「小子房」は皇室の方々や高僧を迎えた際に使われる東寺の迎賓館ですが、中の堂本印象画伯の襖絵が素晴しかったです。夫々の部屋の襖絵は43才の時の作品だそうですが「瓜の間」「牡丹の間」の水墨の作品の世界は惹きこまれます。衣笠の彼の美術館へ今度是非行ってみたいです。小さな蜂や蟻などもそこはかとなく描かれており心の温かなお人柄が偲ばれます。牡丹の絵は白い襖へ白い牡丹が描かれているのですが襖の白さを使って塗らずに描かれていて感動を受けました。いつもそうなのですが何の予備知識も持たず何の大きな期待もしていませんでしたがこの襖絵を見て大きな喜びを感じました。優れた芸術は本当に素晴しいものですね。生きる力を頂いてきました。