琴（箏）だより （小さな小さな神社さんの桜とお豆腐屋さん）

暖かな京都です。家の近くの小さな神社には春には、ほんの少しの木ですが綺麗な桜が咲きます。そういえば、と思い歩いて行くと丁度満開でした。淡い色の桜が可憐です。その名も櫻宮神社と言います。お隣にあるお豆腐屋さんはご夫婦で美味しいお豆腐と油揚げなど朝早くから作っておられます。地下水を使ってられますが冬は温かく夏は冷たくなるそうです、自然のものは素晴らしいですね！普通は大豆油が使われているそうですが、こちらではずっと、菜種油を使われているので油揚げなどは本当に美味しく、毎日のお味噌汁には欠かせません。「うちはお商売屋さんがこの油揚げでおうどんとか使ったはりますさかい悪い油は使われへんのですわ、この油は自慢やね京都でも３軒程しか使ったはりません」とのことです、ナルホド。京都はお豆腐が有名なので高いお豆腐屋さんは結構ありますが、こちらのお豆腐と油揚げは絶品です。ご夫婦共々お年を重ねられいつまで出来ますかいなあと言われておりますが、どうぞいつまでもお元気でと願います。朝は早くから出来立てのまだ温かい豆乳をご近所の方が預けてある夫々の容器で。お味噌汁に入れる「おあげ」（油揚げのことを京都の人はこう言います）を。お店屋さんはお料理に使う為にバイクで。夕方は晩御飯の為にお豆腐をと皆さんに親しまれ愛されている貴重なお店です。たまに人にあげるために５枚位買おうとすると「他の人の分が無くなったら困らはりますさかい３枚にしておくれやす。前の日に言うといてくれはったら良かったんやけど」と言われる時もある温かな人情味ある豆腐屋さんです。