ブログの説明です

京都を拠点に活動する琴奏者・島崎春美のブログです。生徒さまへのご指導の他にも、各種パーティー、結婚披露宴への出張演奏を行っております。築110年の京町家「筝春庵(soushunan)」での1日お琴体験レッスンも行っています。母、錦綾子とともに「琴綾会」を主催、京都池坊「こころホール」にて生徒さんと演奏会を開いています。世界遺産・下鴨神社 専属演奏家、輪違屋・島原太夫 専属演奏家。ギターとのDuoをはじめとするジャズユニットMETIAにて、ドラムや尺八との和洋折衷セッションも行います。

島崎春美のホームページ←クリック                    「はてなブログ」←クリック(以前のはてなブログもご覧ください)。

左の欄はyou tube動画を並べてあります。
↓↓左欄の下のほうから(年/月)過去のブログが見れます。                      右の欄は↓春美のブログです。↓       

2012年7月31日火曜日

京都 琴(箏)教室だより (一日琴体験)


先日 フランスから親子で琴体験に来て下さいました。お父様がフランス人、お母様が日本の方でフランス生まれだから共に高校生の女の子男の子はフランス語の方が得意です。でも本当にお行儀がよく いつもお母さんに厳しく教えられているということで受け答えなどもとても丁寧でしっかりされているので感心しました。海外に比べて日本の子供は親が躾に甘いですので公衆道徳は勿論のことですが このままではいけないなと感じる我侭な子供が多いように感じて恥かしいときもあるのですが外国の子供達は美術館などでも小さくても騒がずにお利巧に列に並んでいたりして偉いなあと思うことが多いです。さて3人でチャレンジして貰いましたが皆さんギターなど楽器が好きで弾いていますということでしたので呑みこみも早く上手に弾けるようになり最後には合奏も出来ました。日本には5・6週間滞在し京都では町家の旅館に泊まって今日はこれから貴船へ行って男の子のたっての希望で「流しそうめん」を食べてみたいということです。女の子は美術に興味がありこちらで沢山絵の具を買い込んだとか。縮緬の綺麗な風呂敷を買えた事がとても嬉しいそうです。夜には東京に移動し明日はお母様の故郷の北海道へいかれるそうです。色々なお話しをしました。「子供達には日本の文化も知っておいて欲しいので体験しましたが、今日はここへ来れて本当によかったです」と言って下さり私達も何だかとてもお別れするのが寂しい感じがしました。どうかお元気で日本を楽しまれますように、そして又いつでもここへ遊びにいらして下さればと願いました。

2012年7月3日火曜日

披露宴演奏 京都八坂 東観荘



久し振りに八坂の東観荘さんでご披露宴演奏がありましたので段取りを考えながら支度をしようと思っていましたら別の用事で東京の方とお会いすることになり 慌てて家を出ました。宴の後では飛行機の時間に間に合いませんので前にお会いすることになりましたが、どこでお会いするかなと心配になりました。何しろ観光シーズンではありませんがいつも人と車が多いところです。私は楽器もありますのでいつも車で行きます。 でもお会いする方が京都出身の方でしたので土地勘もありわざわざ東観荘まで来て下さり何とすぐお隣にありますお寺の茶店の様なところを見つけて下さいました。本当に東観荘のすぐ横でしたので、驚きました。こんなところにお店があったのですね。バタバタとしましたので「みぞれ」をお願いしましたら優しいお店の方が、がりがりと氷をかいて作って下さいました。静かで小さな長閑な雰囲気のところで嬉しくなりました。よくこちらへ来ていましたが今までこんなところにお店があるなんて全く知りませんでした。又来ようかな。奇遇にも、お会いした方のおじいさまがお箏の名手だったそうで何だかとてもご縁を感じました。その後東観荘へ戻り、演奏をさせて頂きました。ご親戚だけの宴でしたが9月には男の子のお母様になられるという新婦様とお優しい新郎様を囲んで皆様がとても和やかに過ごされました。最後のお見送りの時には お二人とも感激の涙されておられましたがご列席の皆様もとても喜んでられました。どうぞお元気な赤ちゃんをと私も願います。

2012年7月1日日曜日


京都は雨です。梅雨だなあと思います。今日から7月になりました。昨日は朝、生徒さんが伊賀上野から子供さん連れで来てくれました。「こうちゃん」です。見る度に大きくなり驚きます。お母さんが箏を弾かれますので箏爪を見ると、指につけるものだと理解している様です。面白いなあと感心しました。さすがに男の子です、車や電車が大好きということで、これから京都駅へ行って電車を見せてあげようと思います、とのことでした。ほどなくチビちゃんがお稽古に来ましたので お別れしましたが本当に、いつまでも一緒に遊んであげたくなりました。孫がいるおばあちゃんの気分です。その後、大学の邦楽部の方達がお稽古を見学に来られましたが、近く「七夕コンサート」で演奏されるということでしたので「三段の調べ」を聴かせて貰い少しお稽古してあげました。1年生で箏を春から始めたばかりだそうですが 非常に熱心に練習されていて 上手に弾かれていました。爪のあて方や気づいた事などお話ししていましたが誰にも教えて貰えなく自分だけで考えながらということは なかなか難しいものがある様に思います。特に基礎が大切ですので基本的なことを知らないでお稽古していると後で困ることになってしまうことがあるからです。皆さんがとても熱意を持って練習されてられましたので 色々な事を伝えてあげられたらいいなと感じました。 

輪違屋さんで

お世話になっております太夫さんの お座敷がありましたので島原の輪違屋さんへ行きました。 5年前に太夫さんがご病気になられましたので久し振りの輪違屋さんです。 仲良くさせて頂いていた引き舟さんが(太夫さんのお世話をされている方のことです)先日亡くなられ もうお会い出来ないと思うと寂しい限りでしたが同い年の86歳の女将さんは お元気そうでお孫さんのお話しやら楽しいお話しを伺いました。 ご病気にもなられたそうですが今も現役でお客様を2階の「傘の間」に案内されたり飾ってある素晴しい「打ち掛け」の説明をなさったりと接客されてられました。 「こうしてお人が来てくれはってお仕事をしていることが元気でいなあかんという心の糧どすなあ」と言われていました。私も女将さんがお元気で居て下さる事が何より嬉しく思います。少し前まではタッタと階段を駆け上って?られましたのでお客様曰く「重要文化材のこの輪違屋の店より何より女将さんが一番の文化財ですなあ」と感心されてられたくらいです。長くこちらへ寄せて頂いておりますが枝垂れ柳の島原の大門をくぐった時から何年たっても変わらない京都らしい輪違屋さんは独特の雰囲気が今も残っています。 変わったと言えばお店の前の道路が特別に整備されて今はここでは道中が出来なくなってしまったそうです。少し先に歌舞練場があり(今はデイサービスセンターになっています)昔は傘持ちさんに太夫さんが傘をさして貰いながら内八文字に練り歩かれた道中が当たり前でしたが道路法などの決まりで それもしてはいけなくなりました。風情がなくなっていきますね。本当に昔からある建物ですのでメンテナンスも大変ですが どうか日本の文化が残り続けられますようにと祈ります。