今日の京都は3月半ば位の暖かな気候でした。ご招待頂いていた「京の冬の旅」に行こうと急に思い立ち東寺へ行ってきました。こちらの前は車でよく通っており五重の塔はかっこいいいなあとずっと思っていましたが、近くでゆっくりと見たことがありませんでした。優れた耐震構造のこの塔の手法は今のスカイツリーにも使われているということでして、何と凄いことだなと感心しながら初層内部を見せて頂きました。東寺の中は広いですので「金堂」や「講堂」なども入りましたが金堂本尊の薬師如来のお顔がとても優しく、又講堂の不動明王が怖いお顔と思いました。敷地内にあります「小子房」は皇室の方々や高僧を迎えた際に使われる東寺の迎賓館ですが、中の堂本印象画伯の襖絵が素晴しかったです。夫々の部屋の襖絵は43才の時の作品だそうですが「瓜の間」「牡丹の間」の水墨の作品の世界は惹きこまれます。衣笠の彼の美術館へ今度是非行ってみたいです。小さな蜂や蟻などもそこはかとなく描かれており心の温かなお人柄が偲ばれます。牡丹の絵は白い襖へ白い牡丹が描かれているのですが襖の白さを使って塗らずに描かれていて感動を受けました。いつもそうなのですが何の予備知識も持たず何の大きな期待もしていませんでしたがこの襖絵を見て大きな喜びを感じました。優れた芸術は本当に素晴しいものですね。生きる力を頂いてきました。
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