2012年12月30日日曜日
京都 琴(箏)教室だより (遠くから)
今年最後のお稽古のお弟子さんは栃木から来てくれました。九州出身で島根大学を出てから滋賀県の草津で農業のお仕事をしていましたが今春より栃木で有機農業を勉強すべく頑張っている玉田君です。有機農業のところですので当然ながら虫は多く夏はヒルと暑さに悩まされ只今は朝は零下10度という寒さと除草剤など薬は一切使わないところですので次々と生えて来る作物の間の雑草の処理に悩まされながら日々戦っているとのことです。美味しい野菜ですので東京の多くのレストランに野菜を出荷しており社長さんが3日に一度、自ら出向いて届けられているそうです。本当に農家の仕事は大変です。健康な身体は勿論のこと信念がなければとても続けていける仕事ではありません。大分のおばあちゃんが田んぼなど農業をされてられますがお年のこともあり彼は1年間こちらで学んだ後は大分へ行きます。草津で農業をしていたとは言え栃木での過酷な日々は本当に想像を超えています。それでも一生懸命頑張って生活にも慣れ少し余裕も出来てきてお箏も弾ける様になりました。どうしているのかな、元気でいるのかな?と心配していましたが元気な顔を見られて一安心しました。作っている野菜は種類も多く珍しいものも多いとか。「黒にんじん」や「中が緑の大根」など目にしたこともなかった野菜を私におみやげに持って来てくれました。精魂こめて作った野菜を説明しながら渡して貰いましたが見ただけで美味しいことがわかるほどです。今朝は6時に車で栃木を出て京都へ来てくれてお稽古の後は福岡の実家に帰ります。色々な話しを沢山してくれました。今頃まだ車で走っていることと思います。遠くに行っても箏を弾いてくれてありがとう。来年春の家の会で一緒に弾けるなんて思いませんでした。温かな繋がりをこれからも大切にしていけますように。私も頑張ります。

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